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中国 四川省 芭石鉄道のSL
ナローのかわいいSLが走る四川省。その撮影のため訪れた回数は10回以上。昔は廃止直前ということもあって寂れた田舎の風景そのものでしたが、いまや一大観光地!!休日ともなると大勢の観光客でごった返します。列車の本数も増え、展望客車まで入りました。さらに、観光地化はとどまるところを知らず、廃坑となった坑道を博物館として公開しているのです。そんな、芭石の今をご紹介します。 |
旅の始まりはホテル日航成田から。 10年前なら、9500円でも安いと思っていたこのホテル、いまや3500円から泊まれるんです。 1泊3500円というのは、大学時代に小樽ロマン号の撮影で良く通った、小樽にある『グリーンホテル』の当時の価格と一緒です。 20年前の格安ホテルと同じ値段とは、ひどい値崩れですね。 |
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どこかの中古と思われる豪華なバスがとまっていました。 リストラの嵐はこんな一流ホテルの送迎バスにも吹き荒れており、京成成田駅からホテルまでの無料送迎バスはANAクラウンプラザホテルと共同運行・・・ 昔の敵は今日のなんとかですね。 |
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翌朝は成田から成都への直行便(北京経由)。 珍しい機種でボーイング757です。ANAとの共同運航ですが、ANAで買うと21〜25万円と高く、格安でも10万円前後。一番いいのはスターアライアンスの特典航空券で無料で行くこと。 22000マイル+税金で行けます。(ただし、成都は遠いため帰りは上海経由で大阪までにしないと、38000マイル必要となります。) |
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成都に着いたらタクシーで古い街に行ってみました。 | |
なかなか雰囲気がありますね。 そのほとんどがお店やレストランになっていました。中には台湾のお土産専門店や、パンダのグッズ専門店などもありました。 |
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これはデジカメでの撮影。暗いのによく質感が表現されています。でも、なかなかSLの写真になりませんね。 | |
SLの走る田舎に行くと、おいしいものが食べられないため、この日は大盤振る舞い。 芭石鉄道の田舎ならラーメン1杯3元、45円なのに、この日の鍋料理は308元、4500円!! おいおい、ガイドさん、高いぞ!!もっと安い店に連れて行ってくださぁ〜い!! |
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翌朝は車をチャーターして芭石鉄道へ。折からの公共事業投資でどこもかしこも道路工事ばかり。 中国ではごくあたり前のことですが、片側交互通行でも誘導員がいないため両側から車が突っ込みます。するとニッチもサッチも動かなくなり、1時間くらいのロスをします。このような日常的な渋滞を何度も抜けながら目的地へ・・・ 10:30の列車には間に合わず、途中駅から乗車しました。 |
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客車も何やら昔と違って、展望車。運賃も昔は地元の人3元、外国人15元だったものが、いまや外国人は50元!!さらに炭鉱の見学もセットだと80元!!高くなったものです。 でも、デッキに陣取るとSLを知らない世代の私には、今まで見たこともない珍しい煙の帯が・・・ |
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前を見ると、SLもなにやら様子が違います。テンダーが新製され、台枠つきの大型になっていました。 | |
スイッチバックの途中駅ではみんなが降りて、SLの撮影です。 | |
機回しですが、みんなが線路内で撮影しているため、SLが止まってしまいます。 | |
観光客の前を駆け抜けます。 | |
SLの向きが変わると、こんどは展望デッキがSLの直後に。 ここでうかつにもデッキに出ると、熱い石炭カスや熱水が飛んでくることは(インドネシアのSLで)学習済みなので、おとなしく車内に。 |
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中国語の説明がわからないまま、列車は新駅で停車。全員降りるということは、ここで撮影タイムらしい・・・ | |
と、思ったらSLはバックし始めました。 | |
一般客相手に走行シーンを撮影させるとは、かなり親切!! | |
などと考えているうちに、SLは蒸気を吐きながら走り出しました。 | |
後でわかったことは、この場所で午前中にこれをやると人口虹ができるらしいのです。 でも、この日は曇天のため虹は見られませんでした。 |
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しかし、結構迫力のある写真が撮れて | |
なかなか楽しめました。 朝10:30の列車だというのに、ここまで2本の上り列車とすれ違い、SL撮影だけを楽しむなら、とても本数が増えました。 |
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列車は芭溝駅で昼食タイム。列車はそのまま置き去りにされて、乗務員さんも近くの食堂へ。発車は13:00とのこと。 | |
私もガイドさんと食事をし、近くの探検に。 ここは美容室のようです!! |
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これは市場の肉屋さん。 | |
どうやら観光客のおばさんが買ったようです。 | |
それにしても、古いはかりですね。 | |
人民服務・・・って書いてありました。 さて、いよいよ13:00です。SLは折り返すのかと思いきや、そのまま次の終点まで進みます。 |
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終点に行くと、車掌さんの案内で鉱山へ。 でも、私は知っている。ここは鉱山の事務所ではなく、いままでは切符売り場だったところ。 そこを改装して鉱山の博物館と、おみやげ物屋さんにしているのです。 ここで一人ひとりにジーンズ生地の上着とヘルメット、ヘッドランプが渡されて、いよいよ坑道へ。 中国語がわからないとツアーに参加することが難しいため、このツアーに参加した日本人はいないのでは? この写真は日本発公開!?・・・かも。 |
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深い深い階段を下りると・・・ | |
途中には怖い人形が・・・ へぇ、昔はこうやって石炭を地上まで運んだんですね。たいへんな作業です。 |
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地底までたどり着くと、扉があってこの先が展示場になっています。 ちなみに、この方は日本語ガイドさん。 |
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こちらはここの案内員。この坑内には照明が一切ないのに、お客さんのヘッドライトだけで結構明るくなるものです。ストロボを使わなくても手持ちで、こんなに明るく撮れるデジカメってすごい。 | |
またまた人形です。この壁の上半分は石炭の層がそのまま残っています。石炭って、こんな風に層を成しているんですね。知りませんでした。 | |
案内員さんの説明は延々続きますが、中国語のためさっぱり・・・ ここの人形は休憩中の様子を表しているようです。 |
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長い長い階段を上り、外に出ると・・・ | |
気づかなかったけど、こんなところにも人形が・・・ | |
観光客を目当てに地元の人が竹の子を売りに来ていました。 同行の日本語ガイドさんが買ったので、いくらだったか聞いてみると、なんと30円。ただ同然ですね。 |
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こちらは先ほども登場した炭鉱博物館の案内員さん。 私が誘ったのではなく、向こうから写真を撮って欲しいと言ってきたので、念のため・・・ |
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昔はこんな壁画はなかったのに、最近書いたようです。 それにしても、古く見せる技は超一流ですね。中国で骨董品を買うときは気をつけたほうがいいですね。 |
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SLは機回しを終えており、何回か汽笛を鳴らして乗客に発車を促します。 | |
帰りも展望デッキから・・・。 | |
日本では安全第一なのでこんな旅はめったに楽しめませんが、乗りものの『外』とか『屋根の上』って、とても気持ちがいいものなのです。 | |
うわっ、トンネルです。これは窒息するかも・・・ | |
・・・でも、あまり煙たくありませんでした。 | |
途中駅でまた列車交換。 | |
こちらも観光客で満員です。 | |
でも、観光用のパノラマ客車だけでなく、昔からの客車も生きていたので安心しました。 | |
先ほどの新駅。ホームに作られたトイレはSLの形。 | |
線路跡を道路に転換するため廃止予定だったこの鉄道も廃止を免れ、代わりに新しい道路が作られていました。 | |
躍進駅。昔はホームすらなくて、『どこがホーム?』って聞いたのに、いまや屋根つきのホームが・・・ | |
でも、躍進の社宅はそのままです。 | |
列車は躍進で貨車の入れ替えをして、さらに客車を増結し、終点へ。 | |
起点の石渓には立派な待合室ができました。 | |
こんな立派な切符売り場も・・・ | |
観光列車が増発されたため、定期列車の時間も変わりました。この時刻は昔からの客車で運行されるものです。このほかに展望客車による観光列車が、10:00、10:30、14:00にあるとのことでした。 他にへろへろレールの炭鉱からの石炭列車も増発される日があるため、多い日は一日7〜8本の列車が撮れるようです。 皆様もぜひお出かけください。 |
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