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インドネシアのSL 2010
今回最初に訪れたのはバンカー製糖工場です。工場の仕事は3交替で、14時に1班から2班に交替するとのこと。時計を見ると1時すぎだったので、しばらく待っていると全てのSLが車庫に戻ってきました。 | |
3台並びは壮観ですね。 | |
ここでは、ただ単に並んでいるだけではなく、各機の3人組のクルーが自分たちのカマを整備点検し、薪をいっぱい積み込みます。 | |
ここの魅力はなんといっても走行距離の長さ。軌道併用区間をものすごい音と共に力強く走ります。 | |
DLも2両走っていましたが、 | |
一応撮影しておくのが鉄則。なぜって、今になって昔のボンネットバスのネガを見ると、夕焼け小焼け号の合い間に撮影したBU04がとても貴重だったりするからなのです。 | |
と、思いながらシャッターを切っていると・・・ なんと運転席は無人!!二人で乗務して二人とも砂撒きをしているので、無人運転になってしまっているのですね。すごい技です。 |
工場の中では大きな蒸気エンジンが生き物のように唸りを上げていました。 | |
翌朝はジャティバランの扇形庫を訪問。SLは運行していないため、庫内の撮影だけ。 | |
庫内ではDLのエンジンを載せ替えていました。ドイツ製の機関車ですが、新しいエンジンは日産ディーゼル!!どうやらトラック用のエンジンを入手したようです。 | |
扇形庫は朝しか陽があたらないというので、早朝に出発して正解でした。 南半球なので、太陽は逆に進みます。つまり、これからどんどん日陰になるのです。 |
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スンベルハルジョのSLです。朝方は動きが少ないので20分ほどで切り上げました。 | |
これはスンベルハルジョの畑で作業する水牛です。カメラを向けると作業していた人がみんな寄ってきました。 | |
つぎはSL稼働台数が最大のスラギ製糖工場ですが、訪問の1週間ほど前に火災が起き、工場はお休みでした。 | |
全てのSLが車庫に戻っていました。走っていないのは残念ですが、逆に昼間からこのように休んでいる光景もまた貴重なものです。 | |
庫内は昨年同様、昔のままでとても素敵な雰囲気を保っています。 | |
ベルト式の工作機械も・・・。 |
つづいてはタシクマドゥです。こちらは昨年の5台稼働から2台に減っていました。 | |
動いていたのは、上の通称9600とこの5号機だけ。少し寂しくなりました。 | |
ただ、牽引両数が多いため、すごいドラフト音で走ります。 | |
ここの9600はいつ見ても立派な機関車です。 |
こちらはプルウォダディ製糖工場。今年は補機仕業のみで走行区間は僅か100mほど。名物の橋も、その手前の踏み切りさえも渡りません。 | |
カニゴロ製糖工場は昨年と同じで、1両使用でした。 | |
これはムリチャン製糖工場の205号機。B−Bマレーの珍車です。B−Bマレーは前と後ろのロッドが別々の動きをするため、とてもユニークに見えます。 他にも通常タイプが2両が走っており、盛んに動いていました。撮影効率の良い工場です。 |
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ここはムリチャンの機関庫脇のシャワールーム。夜になると、なんだか魅力的に見えてきますね。 | |
ムリチャンで日が暮れたため、手持ちで走行を撮影してみました。 |
スンボロ製糖工場は完全DL化ですが・・・ | |
唯一のファイアレスは元気でした。活躍場所が工場の隙間のような場所なので、夕方の時間帯になると良い写真が撮れると思います。 |
いよいよ旅行も終盤。ジャワ島の東のはずれ、アセンバガス製糖工場を訪問しました・・・ しかし、SLは残念ながらお休み・・・ 仕方がないので一人でチャーターすることに。100万ルピア(9,606円)で山側にチャーター便を出してもらうことにしました。 |
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チャーターは今月5回目だといいますから、結構需要があるものです。 私は空の貨車3両で行きたいと言ったのですが、それなら10両つないで定期列車とし、貨車をそのまま畑においてこよう・・・ ということになりました。つまり、今日は定期列車の仕業がDLからSLに変更になったことになります。特に何のこだわりもない私はそれでOK。一応チャーターなので何回でも停まってもらう権利がありますから・・・。 |
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やはり朝と夕方は絵になりますね。 |
チャーターなので、ところどころで停車。 『丸谷の停車の法則』は、『人や牛がいたら停車』です。 |
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ところどころで撮影しながら・・・ | |
煙突から飛ぶ火の粉を気にしながらも・・・ | |
列車は進みます。 | |
農作業中の畑にもおじゃまし・・・ | |
水浴びをするおねえさんを横目に、大地に深く切り込む川を超え・・・ | |
いよいよ貨車を切り離して機回し線に、楽しかったチャーターの旅も終わりです。9605円で3時間半も楽しめました。海側に行くよりも良かったようです。 同行したガイドさんはこう言いました。 『この機関車で、日本まで行きましょう!!』と・・・。 とても楽しいチャーターの旅でした。 |
最後はオレアン製糖工場の機関庫です。古いSLの残骸がありました。 | |
2年前は畑に出て収穫をしていたSLも、今年は工場内で貨車の入れ替えのみ。とてもつまらない状況になっていました。そのため、昼はホテルの部屋で昼寝をし、夜景に賭けることに。 ここも薪を焚いていますが、火の粉が勢いよく吹き上がります。これは手持ちでシャッタースピードが1/2秒くらいですが、肉眼でもこれくらい出ているのが見えるんです。すごい光景でした。 ボンネットバスのついでのSL撮影もこれでおしまいです。今年もたくさんのSLが撮れました。 |
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