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ついでにインドネシアのSL撮影

 ボンネットバス撮影に先立って、製糖工場を訪ねました。
 朝の機関庫の中に入ると、幻想的な光景が見られました。
 期間庫の外には、お座敷レールの山が。レールと枕木が一体になっている、これはいったい何でしょう???
 つづいて、砂糖きび畑に行くとそのお座敷レールを敷設しているではありませんか???
 左下から右上に伸びているのが本線です。カーブしているほうが砂糖きび畑に伸びる支線。

 ここまで来てようやく意味がわかりました。
 SLの走る本線は永久敷設レールでできているものの、そこから畑に延びる支線は全てお座敷レールで、本線への合流はポイントではなくて、このようにオーバークロスするようになっていたのです。
 本線から支線へ『から貨車』を運ぶ水牛です。
 夕方になって畑の支線から本線に、収穫した砂糖きびを運ぶ牛です。
 収穫した砂糖きびをコッペルが工場まで運びます。
 アセンバガスの工場では夕方になってから砂糖きびを取りに行きます。畑の中で夕やけの時間を迎えました。
 牛での収穫作業が遅れているため、SLは待機しています。そのため残念ながら煙は出ていません。
 ボンネットバスを撮りに来たおかげでこんな素敵な光景を見ることができました。
 コッペルというと、頸城鉄道の保存機しかみたことのない私には、とても新鮮でした。
 へろへろのレールですが、これでもちゃんと走るものなんですね。
 無料で乗せてくれるというのでテンダーの上に乗車してみました。夕方の風は心地よく、カマ焚きの作業もよく見えて最高!!
 と、思ったのも束の間・・・。

 線路の状態が悪いのでユラユラ揺れて、いつ脱線するかと不安になったり、煙突から飛んでくる火の粉が身体にあたって熱かったりと、散々な目に。カバンには穴も開いてしまいました。

 SLなんて乗ったこともないので、火の粉が飛んでくるなんて、思ってもみませんでした。
 翌日はSLをチャーター。約10キロ走ってくれて15000円から2万円くらいです。一人でも払えるほどの金額でした。

 編成も自由に決められ、どこでも停まってくれるので、10回くらい降りて撮影しました。凹型の編成にしてみましたが、後部の有蓋車は出来上がった砂糖を輸送するための車両です。
 いかにも南国風なので列車を停めると・・・
 近所の人が集まってきたので、みんなで記念撮影。
 工場に戻るとガードマンの交替風景に出会いました。そういえば、トヨタ博物館に展示されているボンネットバスはジャカルタ警察から日本に里帰りしたものですよね。
 『インドネシアでの現役時代にはこんな感じで活躍していたのかな?』などと思いを膨らませながら、バレないようにそっと撮ったつもりが・・・。

 すぐにバレてしまいました。
 怒られるかと思いきや、『みんなで並ぶから、もっと撮ってくれ!!』だって。とても陽気な人たちです。
 おやっ、ボンネットバスと同じタイプのトヨタのトラックが砂糖きびを工場に持ち込んできたようです。
 ベンツのボンネットトラックもいました。
 収穫された砂糖きびは、ここからベルトコンベアーで中に運ばれてゆきます。
 中に入ると、何か大きな怪物が息をしているかのようにシリンダの中に空気が吸い込まれる音が断続的に聞こえてきます。
 砂糖というと、つい最近までは値崩れをしていましたが、バイオ燃料の普及に伴って市況も持ち直してきているようです。

 これからも末永くSLを使い続けて欲しいものです。

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