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インドネシア SL うようよ!!

 インドネシアでは、いまだに50両前後のSLが現役で働いています。今回撮影できたのは、そのうち約40両。あまりにたくさんいたので、ボンネットバス派の私には有り難味が薄れ、SLは適当に撮影していました。ここではその一部をご紹介します。
 最初は中部ジャワの『スラギ製糖工場』です。全部で8両を確認しましたが、もっと稼働していたのかもしれません。
 
 こちらは廃車のようですが、各工場にはSLの残骸が多く見られ、その数は今回撮影した現役蒸機の数を上回ります。
 この工場は広大で、キビの積み替え現場から工場への押し込み現場までは500mくらいあります。その上、砂糖きび満載の貨車でいっぱいのヤードがあるので、その奥にSLが煙をあげていても確認できないんです。
 続いて『バンカー製糖工場』。何の打ち合わせもしないのに、続行運転で見ごたえたっぷりです。
 打ち合わせもなしで、機関車同士が鉢合わせしないんです。みんな、無線も持っていないし、どうなっているのか、不思議でした。
 古い工場とSLがベストマッチ。
 平坦な路線なのに砂まきの人が2人も乗り、すごい音で走っています。相当重いんですね。
 上の列車が通過すると、すぐに次の列車がやって来ました。
 3つ目は『スンベルハルジョ製糖工場』です。3両が働いていました。
 かわいいDLがいました。
 アンバラワ鉄道博物館です。こんな車両、よくとってありましたね。
 20両以上のSLが展示してありました。入場料は日本円にして30円と、格安でした。
 こちらは古典機のスタイル。
 この鉄道博物館ではSLのチャーターが可能だそうです。
 つづいて『タクシマドゥ製糖工場』です。訪問前から『インドネシアの9600』に会うのを楽しみにしていましたが、たしかに9600のようでした。
 でも、現役時代の国鉄のSLを見たことのない私は本物の9600が動いているところを見たことはありませんが・・・
 やたらと大きいテンダーですね。これでナローのSLって言われても、うそみたいですね。
 1067mmだと言われてもおかしくないほど立派な機関車ですね。
 キャブも素敵な感じです。
 この工場は一番困りました。
 なぜって、一台の写真を撮っているときに、横で『ピー』って他のSLの汽笛が鳴り、別のSLが走ってくるんです。急いで走っていっても、撮りきれません。
 同時に5台のSLが稼働していましたが、この工場にも信号や無線はなく、どうやって走る順番を決めているのかたいへん不思議でした。
 機関庫に行ってみると、お休みのSLの他に遊園地っぽいSLが・・・
 機関庫の裏からは工場の外にレールが延びており、もしかしたら隣接地で遊覧運転をしているのかもしれません。ただ、塀の外は見えなかったので、遊園地形式なのか、畑に行く線路を利用する観光列車なのかは確認できませんでした。
 次は、工場とヤードの間に大きな橋のある『プルウォダディ製糖工場』です。
 水色のSLが3両稼働していました。
 その橋で待っていると、時折3連続でSLが走ってきました。『信号』とか『閉塞』などとは無縁の世界であることを知りました。
 この工場もあっちこっちSLが走り回り、3台続行運転も有り!!
 次から次へとやって来ました。撮影効率だけは良かったです。
 ヤードと工場の間には交通量の多い道路があるのですが、時間によっては開かずの踏み切りとなることもあり、渋滞していました。
 『リジョサリ製糖工場』のSLはSLらしからぬ黄色いラインが入っていました。
 煙室の前にはなぜか犬のぬいぐるみが・・・
 こちらは『パゴッタン製糖工場』です。オレンジ色は阪和線の旧型国電を思い出します。
 砂糖きび満載の貨車を強引に押すように、前面には強固な『きびキャッチャー』が付いています。
 特に気に入ったのは、この7号機。古典機のスタイルです。
 えっ、どこがって?

この、仏教寺院タイプの2連独立窓と屋根の深いRが最高です!!
 明るい水色の『カニゴロ製糖工場』ここは1台しか稼働しておらず、そのうえなかなか走らないため、たいくつでした。
 たいへん珍しいB−BマレーのSLです。この機関車も今回の旅行の目的のひとつでした。『ムリチャン製糖工場』での撮影です。
 『スンボロ製糖工場』ではSLは稼働していません。チャーターのみですが、チップを渡すと少しだけ走ってもらえました。これも上と同様にB−Bマレーです。
 近代的なスタイルのSLがもう一両いました。
 スンボロの機関庫内はSL天国。全部で20両近くの廃車体が・・・
 スンボロにあった小さいDLです。かわいいですね。
 スンボロでは他にこんな太っちょの機関車も・・・
これは煙室の代わりにエアータンクがついている『ファイアレス』という種類の機関車です。
 車体前部のパイプから蒸気を吸い込み、たまった蒸気で走ります。火気厳禁の場所で使うそうです。
 蒸気がなくなると、このように工場内のボイラーから補充します。
 2008年のページでは大活躍していたSLが今年はお休みでした。
 『オレアン製糖工場』です。
 こちらも今年はお休みの『アセンバガス製糖工場』。
チャーターすれば走るそうです。
 オレアンではチップをあげて、煙だけあげてもらいました。

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