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松川温泉ボンネットバス 2014

 今年の冬は小雪で、お正月を過ぎても庭には雪がありませんでした。お正月は極寒のハルビンで過ごしたため、寒いのはもうこりごりとばかりに松川温泉行きはあきらめていましたが、意外にも暖冬でパワーが余っていたことと、ハルビンでの旅行日程に休息日が多くて撮影に余力があったため、急遽松川温泉に出かけることにしました。


 旅の始まりは、もうすぐなくなる「あけぼの」です。
 長岡は客扱いがないので、金曜の夜に鶴岡まで行って乗り込みました。いよいよ列車が入線してきます。
 おおっこれは私が高校の頃に新製されて東新潟に配属されていたEF81です。今は塗装も変わってあけぼのを牽引しているのですね。
 私が乗車したのは4号車。休前日ということで満席でした。
 寝台列車の旅を満喫し、翌朝は大宮で下車して「はやぶさ」に乗り換えです。
 結構たくさんの人が写真を撮っていました。
 これは東京行きのはやぶさ用編成です。
 乗車したはやぶさは盛岡まで「こまち」との併結で走り、
 そのまま「こまち」だけが秋田に向かいました。
「はやぶさ」はここが終点です。
 さて、例年よりも到着が早かったので、盛岡駅前で時間をつぶします。
 昔なら考えられない県交通のふそうや・・・、
 関東圏ではすっかり見られなくなったキュービック・・・
 なんと、スーパークルーザーまで元気でした。
 さらに、さらに・・・
 連番で旧塗装車もやってきました。
 この色、とてもなつかしいですね。
 こちらは富士の中4枚折り戸の中古です。
 道中、八幡平営業所におじゃますると、珍しい富士のノンステップバスがいました。
 さて、いよいよボンネットバスの撮影です。
 と、思ったら車体側面の「八幡平号」の文字が消されています。
 聞けば、あまちゃん効果で大黒字だった久慈に貸し出した際、そこで外板をやり直したそうです。西根から久慈にはバスを3台も貸し出したそうで、かなりの人出だったようです。

 この冬の社員さんのボーナスのお話や、久慈営業所の売り上げの様子など、とても景気の良いお話をうかがったのですが、ここでは書けません。あまちゃん効果は絶大です。
 この日の朝は−15℃以下で凍結がひどかったそうなのですが、昼間の気温は5℃くらいまで上がり、この場所以外は路面のアスファルトが露出していました。
 これは昼の便ですが、なかなかの乗車率でした。終点に着くと撮影タイムになります。ボンネットバスは人気者ですね。
 峡雲荘は雪下ろしの最中でした。宿の入口に向かって右側にはかまくらができていますが、左側は雪だるまになるのだそうです。
 じつは、それまでも雪だるまがあったのですが、この日の気温が高くなってしまったため、傾いて崩れてしまったとのこと。
 気候がめまぐるしく変化しているようです。
 その後はボンネットを追いかけてロイヤルホテルへ。
 ここでは西工の並びが撮れました。
 最終便は山道の途中で撮影しましたが、毎年吹雪の日に訪問していたので、(私の写真としては)このように路面が露出しているのは珍しいです。
 普段はエンジンルームには興味を持たないのですが、この日はわざわざ見せていただきました。

 というのも、久慈からの帰り道、エンジンに不調をきたして動けなくなり、レッカーで牽引されて戻ってきたとか。その後、エンジンが載せかえられたのだそうです。
 中古ながらもピカピカのエンジンですね。
 
 バスの心臓部であるエンジンが壊れたということで、ボンネットも真剣に廃車が検討されたそうですが、同社の社長さんの立派なご判断により、このバスを生かすことになったそうです。


 さらにエンジンは八幡平営業所のスタッフさんが載せ替えたとのこと。
よかった、よかった。
 最終便の復路です。16:20発なので、少し暗くなりかけますが、撮影は可能です。
 ここは魚眼で狙ってみました。
 夜になると例のかまくらには灯りがともり、
 夕食はほろほろ鳥のなべをいただきました。牛肉も選べるのですが、岩手といえば絶対ほろほろ鳥です。たいへんおいしゅうございました。

 夜になると雪が降り始め、山奥の温泉に来たという実感がわいてきました。
 翌朝は3センチ程度の積雪で、木々も少し雪化粧。
 路面も雪が積もり、そこそこ雰囲気が出ました。
 しかし、除雪車が出るほどでもなく、
 この分だとお昼前にはまたアスファルトが出てしまうなと半ばあきらめながらシャッターを切っていました。
 朝のバスは折り返しまでに時間があるので、宿に戻って温泉に入っても間に合います。峡雲荘は近年新築されたので新しいです。いろりもあって、朝食後はここでモーニングコーヒーをいただくことができます。
 山道はほぼ雪がありませんが、宿の前だけは圧雪が解けてぐちやぐちゃになり、ボンネットバスでも登れないような状態になったため、除雪車が入りました。
 バスはその除雪を待って、定刻で発車です。
 朝の便にはお客さんが集中します。
 ロイヤルホテルの前で、初代のセレガに乗り換えます。このセレガは古いながらも電光式の方向幕となっており、そのデザインの良さも手伝って新車のように見えます。
 その後は地元の民族資料館で松尾鉱山の歴史を見学し、ロイヤルホテルで昼食です。

 食事をしていると、朝とは打って変わって吹雪となり、外の景色は日本画のようになってきました。
 食べ終わった頃にボンネットも動き出しました。
 これはホテル12階のレストランから・・・。
 昼の便はほとんど遅れずにやってきました。結構気温は高いのですが、降る雪の量が多いため路面は雪で覆われています。
 たいへん冬らしい景色の中で撮ることができました。
 これは終点付近の様子です。
 終点で客扱いをしたバスは100メートルほど離れた場所まで回送されて休憩となります。
 昼の復路便は、
 雪景色のS字カーブで撮影し、
 まあまあの雰囲気で撮れ、
 全ての撮影を終了しました。
 その後は盛岡から新幹線で新青森まで行き・・・、
 今夜もまたまた「あけぼの」です。(笑)
 鉄道ファンでもないのに、なぜ一日間隔で「あけぼの」に乗るのでしょう??
 しかも、今日の牽引も同じナンバーです。
 列車は相変わらずの吹雪の中を走りましたが、途中で風の規制も入って羽後本荘では25分遅れに。モーター音のない客車の窓から見る吹雪の景色は旅情をかき立ててくれます。


 この列車はダイヤによほど余裕があるのか、翌朝の大宮着は定時に戻っていました。たまに寝台列車の旅もいいものです。みなさまもぜひお出かけください。

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