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ジェイ・バス夏祭り2014

2014.7.25.

 今年もお盆直前の土曜日・・・8月9日に開催なんだろうな、と考えながらずっと待っていた「ジェイ・バス夏祭り」。しかし、今年は例年の日程からずれて7月の開催だという情報をいただき、慌てて仕事をやりくり。金曜の午後に小松(粟津)を目指しました。

 今年は創立10周年の記念の年にあたり、社員さんはみなさん「10th」と書かれた赤いTシャツでお客様のおもてなしをしておられました。今回は皆様に、世にも珍しい1軸バスもご紹介します。3軸バスは良くありますが、1軸ってどうやって走るのでしょう?

 

 あらかじめ会社の方からお誘いを頂いていたため、本日は「飲む態勢」での訪問です。JR粟津駅から徒歩で目指そうかと思ったのですが、ネットを調べていたら、会社の脇の道路を走る矢田行きの小松バスの路線バスを発見!!しかも小松駅8:45発と16:15発の1日2本のみ。

 16時過ぎ、小松駅前のホテルに車を置いてバスターミナルに・・・。

 バスの乗客は私だけ、しかも途中からフリーバスとなり、ジェイバスの最寄交差点手前で降ろしてもらえました。
 小松バスも旧塗装のバスは貴重になっていますので、ラッキーなバスの旅でした。
 (あらかじめお願いしてあったので)守衛室ではスムーズに手続きを完了して、世にも珍しい1軸バスのところへ。
 暑い中、お忙しいのにご案内いただいたリニューアル部のT部長様に感謝、感謝です。

 狭いところにおいてありますが、ユーザーさんはこの実物大モックアップで仕様を検討するようです。

 街中でたまに見かける、壁に突き刺さった形状の乗用車や鉄道車両のカットモデルとは違い、前輪の後ろがすぐルーバーになっていて、後ろにはテールランプが見えますから、ホントにこれで1台完結型・・・つまりこれは、1軸バスなのです。
 (部長さんに)これ、ネットに掲載しても良いですか?とうかがってみると、「いいですよ」とのことで、世にも珍しいこのバスもいよいよバスファンの前に出ることになりました。

 では、車内をご紹介しましょう。
 このバスは商談用なので、様々なバスの特徴を兼ね備えています。

 まずはメーカーによる仕様の違い・・・このバスの車体の左半分は日野仕様で窓に飾り帯がつき、左はいすゞ仕様で帯がありません。

 さらに、一列目のシートは左右で異なるタイプ、2列目は3列シート。

 その上最後部は女性に喜ばれる大型化粧室装備となっているのです。
 2列目のシートは2+1ですが、よくある夜行バスタイプの独立シートではなく、ホントの2+1で珍しいですね。
 最後部の化粧室は大型の鏡がついたドレッサーと素敵な陶器製の洗面台が備えられています。
 その反対側には洋式トイレ・・・うーむ、普通のバスのトイレとは完全に異なるイメージですね。
 さらに、このバスのすごいところは、「豪華金箔仕様」となっているところです。

 柱や網棚下に加賀特産の金箔を贅沢に使用した特注の内装は外国人観光客にたいへん喜ばれるそうです。
 それにしても、加賀の職人さんの匠の技はすごいですね。
 これは入口、運転台天井の金箔です。
 このバスの前はオプションのガーニッシュも並べられており、お客様はこれを見ながら正面も仕様を決めることができるのですね。

 高速道でのバス事故が相次いだため、正面には衝突防止装置の小窓が付いています。
 こちらは側面の帯の特別仕様版。
 きれいに撮れませんでしたが、繊維状のきらきらがちりばめられていて、見る角度によって虹色に輝きます。
 既に地元の小松バスなどで装備されているそうです。
 17時過ぎ・・・
 いよいよ夏まつりの入場が始まりました。お目当てのバスは既に配置されていました。
 こちらはバスの試乗会の準備です。
 社員さんは、みなさん10thの赤いTシャツを着ていらっしゃいます。

(後方にある納車前のバスはぼかしを入れています。ご了承ください。)

 日本自動車博物館のボンネットバスが綱引きの準備を完了しました。
 徐々に日が傾き、日光を気にせずに撮れるようになりました。
 お客さんが来る前に、車内も記録しておきましょう。
 現存するボンネットバスとしては少数派の三方シートです。
背もたれには元の車と同じ藁が入れられているそうです。
 車内には至るところにレストア過程の写真が飾ってあります。
 いよいよ、ステージではイベントが始まりました。
 まずはK工場長さんのご挨拶です。
 その後、来賓席でビールをいただきながらも、ボンネットバスと綱引きを見逃さずに動きを察知・・・、
 綱引きの撮影に成功しました! 社員さんも「もっと」とか、「笑顔」とか、「がんばれ」といった応援看板を持って応援していました。

 むむっ、後方には納車前の完成車が多数写っていますが、こちらは顔出しNGということで、この写真もモザイクです。

 でも、そこには全国様々な会社が並んでいました。帰りのバスの窓から見ていたら、僅か数百メートル走っただけなのに全国を旅した気分になりました。
 ステージではひきつづき踊りやマーチングバンドの演奏などがつづき・・・
 いよいよ「おやゆびプリンセス」です。
 観客席の最前部にはファンの皆さんが陣取ります。

・・・うーん、しかし、おやゆびプリンセスの人数が昨年から半減したような気がします??
 松川温泉に行ったときに出会った「みちのく仙台おりひめ隊」やいすみのイベントで歌っていたBOSO娘、ぐーがるなど、ボンネットバス関連のイベントのたびにこうしたアイドルグループの演奏がありました。

 でもビールが気になるので、ホームページ用に数枚撮影したところで席に戻ります。
 その後も曲の演奏やお笑いなどが続きました。
 その後、ボンネットバスのところに行ってみると、周囲が暗くなったこともあって、今年作成されたというDVDを上映していました。

社長室に呼ばれた社員さんお二人が「ボンネットバスを再生してみないか!」と言われ、「おもしろそうですねぇ、やってみましょうよ!」という場面から始まって、廃車体引き上げからエンジン試運転など、さまざまなシーンが収められていました。

 なかでも注目なのがこのシーン、「元のシートを分解してみたら藁が入っていたので、レストアする際も同じように藁を入れました・・・」って、すごいこだわりですね。
 最初は西日が当たっていましたが、かなり暗くなってきました。ボンネットバスはライトアップされます。
 一方の、日本自動車博物館のボンネットバスは順調に試乗会を行っています。
 昨年と違うのは、日が長いことです。日没時刻が遅いので、明るい時間が長く、撮影がしやすくなりました。
 流し撮りをしつつも背景のバスはモザイクをかけ・・・
 電気バスの背景もモザイクですが・・・、

 会場の雰囲気だけご覧ください。ビールをいただいているうちに整理券の配布は終了していましたが、昨年の経験から電気バスの最終便には多少の空席が出ることを予測。。。
 ・・・うまいこと、乗車することができました。

 通常運行時の料金表が掲げられていますが、サイエンスヒルズこまつと、空港プラザのところの黄色いループ線が「スペースEVツアー」なのですね。いつもだと、1回100円です。
 いよいよスペースEVツアーが始まります。

 (今回は、少し詳しくご説明しましょう。)
 バスは地下の格納庫から出て
 小松空港から、空のかなたへ飛び立ちます。
 いよいよバスは宇宙に到達。
 じつは、このバスには液晶画面が二つあり、
 正面窓の位置にあるディスプレイでは電池残量と放電の状況を映し出しています。
 このバスの宇宙の旅は続き・・・、
 宇宙ゴミを回収したりして
 地球に戻ります。

 途中、着席ている子ども達は押しボタン脇の専用コントローラーを使って赤、黄、緑のボタンを乱打し、EVバスの仕事を助けます。
 最後はまた小松空港に戻ってきました。

 この企画はジェイバスの社員さんの発案だそうで、遊び心満載のユニークなバスですね。

 そういえばもう一台・・・宇宙旅行ができるようなゲーム感覚のバスがありましたね?と、ビールを飲んでいた席でリニューアル部のT部長さんにうかがったところ、「あれは私の発案なんです。以前は設計部にいまして・・・」って、あれだけの発想ができる人はなかなかいません。

 部長さん、すごい発想力と企画力!!です。
 さて、ボンネットバスも電気バスも全ての運行を予定通り終了しました。
 暗いところでボンネットを撮影するのは珍しいので、手持ちのまま感度を上げて撮ってみました。
 ジェイバスのボンネットバスは子どもたちに大人気のため、人を入れないで撮るのは一苦労です。
 さて、イベントの最後は恒例の大抽選会。
 おやっ、最後の社長賞の抽選が終わったところで、会場の照明が落とされました。
 
 真っ暗になって上を見ると、航空機が・・・。

 羽田-小松便は本数も多く、夜間でも頻繁に大型機が真上を通過します。
 ステージでは・・・

 今年は創立10周年という事で特別に光の演出があり、
 ムードを盛り上げます。はてさて、最後の賞品はなんなのでしょう。
 既に社長賞は発表済みなので、その上の賞ということですよね??
 最後はステージ上に花火があがり、
 クライマックスを迎えました。まるで、アイドルのコンサート並みの演出です。
 
 最後の賞品はなんと10周年にちなんで、10万円分の旅行券!!

 ジェイ・バスさん、太っ腹!!
 抽選会が終わると会場の皆さんも帰宅をはじめ、バスも静寂の時間を迎えました。
 昨年同様に工場から小松駅までの小松バスによる送迎バスが用意され、私もそれに乗ってホテルに戻ります。
 市民の皆さんは車で来ているようで、バスを利用したのは社員さんの他は私だけでした。

 しかし、ジェイ・バスの社員さんは仕事熱心で、自社製造の車に乗りながらもここはLEDがどうのこうのと、とてもお酒の入った人たちの会話とは思えません。(笑)

 仕事柄、観光バスはよく利用しますが、夜走ることはないし、高速バスは簡単な仕様なのでこのように素敵なランプが点灯している場面を見たのは初めてでした。

 つぎは宇都宮工場のお祭りにもいってみたいな!などと考えながらバスを降りたのでした。

 
この日お世話いただきました、リニューアル部の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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