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あまちゃん 久慈 小袖海岸 ボンネットバスU 
2014.8.

 昨夏、「もう、来年の運行はない!」と言われていた久慈でのボンネットバス運行ですが、なんと嬉しいことにあまちゃんブームは今年も続いており、ボンネットバスは再度小袖海岸を走ることになったのでした。
 多忙な毎日で、「あまちゃん」のドラマなど全く見ていなかった私ですが、成田-成都便のANA国際線機内エンターテインメントの中にあった「あまちゃん総集編」でじっくり学習して、やっと「あまちゃん」のロケ地を理解した後久慈に乗り込んだのでした。
 我が家から久慈までは車で8時間。お盆の帰省ラッシュを避けるため、夜12時の到着を目指して家をスタート。

 宿泊は久慈市内の古墳ノゆ・・・温泉センターの仮眠室利用で、2000円です。
 ボンネットの初便は朝9時過ぎなのでゆっくり寝ようと考えていたのに、大失敗!!朝7時に防災無線からあまちゃんのオープニングソングが大音量で流れてきて、強制的に起こされてしまったのです。

 仕方がないので、起床して行動開始。写真は朝の久慈駅です。
 今年の夏、東北は天候不順といっても過言ではないほどの天気が続いていました。

 この日も霧雨でお天気が悪く、あまりきれいな写真は期待できません。
 とりあえず、バスの時間を確認します。
 おおっ、土日は臨時バスが30分〜1時間間隔で、たくさん出るのですね。

 ボンネットバスは平日のみの運行で、3往復の設定です。
 終点の小袖海岸です。霧雨で視界がききません。傘は必要ないのですが、細かい水滴が視界をさえぎります。
 晴れればきれいなのでしょうが、この日は「幽玄」という言葉でごまかすしかありません。
 幽玄!! な景色・・・です。
 昨年は追いかけなかった久慈駅まで、バスを追いかけて行き、駅舎と一緒に撮影してみました。
 この日は月曜日にもかかわらず、初便は10人以上のお客さんでなかなかの乗車率。
 路線バスの他に定期観光で回るコースもあるのですが、そちらは午前、午後とも2台組で走っていました。
 あまちゃん人気は絶大です。
 次はオラ達だ!

 岩手県久慈市へ
 勝手に観光キャンペーン、

 ドラマの続きは岩手県久慈市で!
 こちらは昨年撮り損なった、駅前デパートです。

 大きな看板が掲げられていますが、取り壊し予定と聞いていたので、心配していましたが、まだ建ってました。
 昨年から張ってあるポスターはかなり色あせてしまいましたね。
 駅前デパートの前には地元の高校の美術部員が作成した撮影用パネルがありました。
 ボンネットバスは1番乗り場で小休止ですが、駅前バスターミナルは活気があります。
 普通の路線バス乗り場にこんなに行列ができるとは・・・
バスファンとして嬉しい限りです。ちなみに、奥の列は二戸行きの行列、みなさん新幹線で東京に行くのでしょうね。
 駅前デパートの建物は、このまま保存して欲しいところです。
 2本目がスタートしました。

 あいかわらず、幽玄な景色の中で撮ります。
 こちらは午後便の定期観光のバスです。道が狭いので中型バスでの運行ですが、大人気のため2台口でやってきます。
 普通車は荷下ろし場をはさんでバスとは反対側に駐車します。
 津波の前はこの場所に大型船が陸揚げしたあったそうですが、全て流されたそうです。たいへんな被害だったのですね。
 防波堤まで行くと人だかりができていました。

 おやっ、今日は北限の海女さんが無料で見られるようです。
 海に潜って、うにや貝をとっていました。
 どういう人たちだったのかは確認しませんでしたが、
 海女体験だったのかもしれません。
 津波で以前あった海女センターは流されてしまったため、現在はプレハブですが・・・
 津波にも流されないよう、鉄筋コンクリート製の新海女センターの建設が始まっていました。
 3本目も相変わらず「幽玄」という言葉でごまかし・・・
 最終便も海岸で撮影後、追いかけて久慈駅まで行きました。久慈はJRバス撤退後、各社が跡をついで路線バスを走らせています。
 こちらはタクシー会社のバスです。
 はて、どこの中古なのでしょう?特徴のあるバスですね。
 同じタイプのものを、今月ヤンゴン空港のランプバスでも見かけました。
 ボンネットバスは降車を完了すると、車庫に戻ります。
 初日の私の撮影も終了です。
 16時から「ヒマ!」という日程は(私の旅行としては)珍しいことなので、定期観光バスも立ち寄る「まちなか水族館」に行ってみました。

 沿岸部にあって被災した「もぐらんぴあ」という施設の簡易移設版・・・といったところなのでしょう。入場は無料です。
 中には魚の展示のほか、海女cafeや駅のセットが再現されています。
 きっと、閉店したショッピングセンターなどを改装した施設なのでしょうが、たくさんの観光客が訪れて活気がありました。
 ボンネットバス写真集の写真としては意味のない・・・
 ニモ!
 石のような魚など、期待した以上の水槽の数に、たくさんの魚が展示されていたので、じっくり見学しました。
 翌朝・・・

 最近発売された「バス型目覚まし時計」を求めて営業所に行きました。
 今年も観光客が多くて、忙しいようです。
 本日の担当ドライバーさんは「昨日は通常業務の前と後に仕事が入って、朝6時から夜9時まで仕事で、たいへんだった」と、言っておられました。
 ひきつづき東北は天気が悪く、なかなかすっきりした写真が撮れません。
 昨年は岩の名前を知りませんでしたが、今年は学習しました。

 ここは有名な「つりがね洞」ですね。岩の穴から奥の岩がぶら下がったように見えるのです。
 初便の撮影が終わったところで、定期観光バスが立ち寄るもう一つの観光施設「あまちゃんハウス」を見学です。
 ここではロケで使われた衣装や
 看板、小道具などが展示されています。
 中央のジオラマは小さいながらもロケ地を良くあらわしていました。
 ここを見学した後、ほかほか弁当を仕入れて再び撮影です。
 天気は徐々に回復し、昨日よりはきれいに撮れるようになってきました。
 機内エンターテインメントのあまちゃん総集編で学習したので、撮影のポイントもわかってきました。
 海に飛び込むシーンで使われた白い灯台がポイントなのですね。
 2便目が終わると、バスは駅で1時間ほど休憩です。

 列車から降りた人も、「あれに乗って小袖海岸に行こう」などと言っていましたから、ボンネットバスもかなり認知度が上がっているようです。

 さらには、「このバスで往復して6時までに帰って来れますか?」とドライバーさんに質問する人も現れて、私も嬉しい限り。

 ここのボンネットバスはとても人気があって、昨日も今日も全ての便で乗客は10名を越えていました。
 最終便は思い切って有名ロケ地のひとつ、監視小屋に上がってみました。

 小袖海岸から、急な山道を登るので汗だくになってしまいましたが、ここからの景色はなかなかのもの。小屋に行くと地元の監視員の方が中に招き入れてくれました。
 双眼鏡を借りて覗いてみると、はるかかなたまで見渡すことができます。「この双眼鏡はロケで使われたものなんだよ。」とか、「うには8月までで、そろそろおしまいの時期だ」「下にある舟は全て震災後に揃えたもので、ここにあった舟は全て流されたんだ。」など、とても貴重なお話をうかがうことができました。
 おじさん、たいへんありがとうございました。
 最終便はこの位置から望遠で狙います。バスがこんなに小さい写真は初めて撮りました。
 それにしても小袖海岸の風景は素晴らしいです。どこをとっても絵になる岩場はまた訪れたくなってしまいます。
 復路は、まちなか水族館前で撮影し、
 全ての日程が終了です。このあと、カーナビとにらめっこしながら、自宅近くのインターチェンジの到着時間が夜中の0:00を過ぎるようにゆっくり走りながら帰宅しました。

 距離が長いので深夜3割引になると、3000円以上の節約になります。結構大きいですね。そのための時間調整をしたのです。

 昨年から、「来年の久慈でのボンネットバス運行はない」と言われていましたが、今年も走りました。
 ぜひ来年の運行も期待したいなと思いながら旅を終えました。

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