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宮古周遊ボンネットバス 
2012.4.7〜8

 津波で大きな被害を受けた三陸・宮古ですが、復興への願いを込めてボンネットバスが走り始めました。町は以前の活気を取り戻しつつあり、魚菜市場も通常営業。海沿いにあるシートピアなあどはプレハブの仮店舗で営業を始めました。津波の爪あとはまだまだ残ったままですが、落ち着いたたたずまいの宮古の町は復興に向けて着実の歩み始めています。
 東北自動車道の無料開放が終わってしまったため、今回はバスでの旅行となりました。昼12:15発の柏崎−新潟線でスタート。新潟からは14:35の仙台行きです。さぞかしいいバスが来るのかと思ったら、ご覧の4列シート車。少しがっかりです。
 仙台からはさらに19:15の盛岡行きに乗り継ぎ、盛岡駅前には21:40に到着しました。この路線は予約が要らないんですね。でも結構な乗車率。新幹線の半額以下というのも魅力です。
 
 ここまで9時間以上もかかってしまいましたが、日ごろの寝不足は一気に解消できました。
 でも、よほどバスの好きな人でないと耐えられないような長旅ですね。
 翌朝は6時に起床して6:40発の宮古行き106急行に乗ります。さすがに早朝とあって乗客は15人ほど。懐かしいセレガでしたが、ライト周りのデザインは今見ても秀逸ですね。

 JR山田線が不便なダイヤですが、106急行は一時間ヘッドで走っていて、とても便利です。
 8:50に宮古駅に到着後、観光案内所で無料のレンタサイクルを借り、早速撮影に出かけました。
 初便は商店街で撮影。宮古の中心部は幸運にも流されていないので、ここだけ見ると地震の影響はないのかと錯覚を覚えるほど復興しています。
 初便の復路は海沿いに出てみました。元あった海岸沿いの家は無くなり、道を行くバスが見えるようになったそうです。
 このあたりは最も被害がひどいのですが、仮店舗で営業する布団屋さんが頑張っていました。
 津波の跡は初めて見ましたが、地震の被害よりも川の氾濫による被害よりも悲惨であることを実感しました。
 特に右のスタンドは手付かずで、まだ元のままでした。
 しかし、車窓から見える海は穏やかそのもので、春のきざしが感じられます。
 海沿いでは解体中のビルもあるのですが・・・、
 シートピアなあどは仮店舗での営業を始めていて、お客さんがひっきりなしにやってきます。
 プレハブながらも地元の生鮮品、お土産、食堂の3棟プラス仮設トイレが建っています。

 ここでは復興応援のため、間食用のパンとお土産の海産物を買い・・・、
 3件目の食堂では海鮮ラーメンをいただきました。
たいへんおいしかったです。

 ボンネットバスの撮影に来たとはいえ、観光案内所で復興支援の無料レンタサイクルを借り、仮営業を始めたばかりの観光施設で買い物と食事をするとは・・・

観光による復興支援に役立っているのかもしれない、などと自己満足・・・。
 バスはまだ昼休みなので・・・

 海沿いで待っていたら・・・、
 かもめがたくさん寄ってきました。
 結構人に慣れているようです。
 さて、午後便の最初は海を入れてみました。
 撮影のポイントは、この小さな湾沿いに集中していますが、浄土ヶ浜に向かう観光バスも頻繁に通ります。

 あれっ、国際興業はいつから三菱を買うようになったの??
と、思ってよく見たら、側面の国際興業の後にグループの文字が・・・。

 これは岩手県交通の貸切車ですね。
 自社名を書かずにグループ名を書くようになったのですね。
 道路の手前にはたぶん家があったのでしょうが、いまは更地になっています。後方のクレーンは造船所です。
 この小さな湾で撮影したあと、急いで「なあど」まで行くともう一回撮影できます。
 バスにはガイドさんも乗務しています。
 復興への工事が進む中を走ります。
 お天気は晴れ時々曇りで、日が陰るとこのように今ひとつになってしまいます。明日は晴れを期待しましょう。
 節約旅行のため、この日は駅近くの旅館に素泊まり。
 昭和の香りが漂う宿でした。
 地震で少し壊れていますが、
 内部は・・・
 昭和そのもの。
 70年頃、私の家にもあった蛍光灯と同じでした。
 ボットン式は久しぶり。
 翌朝は近くの魚菜市場の食堂で朝食。
 観光協会のホームページを見たら、市場の食堂は朝7時から営業と書いてあったので、利用しました。
 こちらもおいしゅうございました。
 
 魚菜市場の建物は新しく、
 海産物がたくさん売られています。

 なにより、函館と違って客引きが全く無いのでゆっくり眺められます。
 特に宮古産の毛がにはたくさん売られていました。
 ボンネットバスの運行は朝9時半からなので、9時過ぎに駅へ。
 信じられないことに、盛岡からのJR山田線初便到着は12時台です。朝5:45から走り始めている106急行とは全然違います。

 最近は自動改札しか利用しないので、駅員さんを見たのは昨年の富山地鉄以来です。
 入口は駅の中、出口は外という昔のスタイルを守り続けている駅舎は久しぶりでした。最近は改札口に駅員さんがいると感動してしまいます。


 9:20分、バスが到着しました。
 この日は、ひたすら「なあど」の前で狙ってみました。
 2月の吹雪の八幡平とは打って変わって、船とのツーショット。八幡平号改め浄土ヶ浜号は活躍の範囲が広いですね。
 撮影は11時で切り上げて106急行で盛岡へ。

 この便は最終型の富士重工でした。
 斜めに出っ張った梁がとても珍しいですね。
 バスは宮古営業所の前を通過し・・・、
 茂市のりんご型バス停を横目に・・・、
 木造校舎も見ながら進みます。
 途中のトイレ休憩で形式写真を撮りました。
 富士重工のこの型もだんだん懐かしく思えるようになってきました。
 13:10、定刻で盛岡駅に到着しました。
 駅前のバスターミナルは、BU04がうなりをあげていた頃とはだいぶ変わりました。
 その先は盛岡−仙台を新幹線でつなぎ、仙台からはまた高速バスの新潟行きです。

 復路は新潟交通のバスで、新しいふそうでした。良く見ると正面のナンバーの位置がずれていますが、まん中には接近しすぎると警報が鳴る装置が付いているそうです。
 
 宮古はかなり遠いので、路線バスでの訪問となりましたが、おいしい海産物とのどかな港町の風情が印象に残る旅でした。皆様もぜひお出かけください。

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