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奈良交通のボンネットバスによる撮影ツアー

 奈良交通の70周年記念ボンネットバス運行は11/30で今年の運行を終了。あとは2014年3月の約2週間の運行を残すのみとなりました。このバスのその後については未定だそうですが、今までのパターンだと、またずっと車庫でお休み・・・という可能性も高いのではないかと考えられます。
 通常、このボンネットバスは(車齢が高いことから)一般貸切には出してもらえないそうなのですが、有志の熱意により一般運行終了翌日にバスツアーが開催されました。
 このツアーの成功は幹事さんの努力と会社側のご理解のたまものであると考えますが、今後車検が切れるまでの間を利用して奈良交通旅行センター主催による、新たな単発のボンネットバスツアー開催も大いに期待したいところです。

2013.12.1.

 紅葉シーズン真っ只中、今回の旅行は特急を使わずに余っているオレンジカードを利用して、朝8時過ぎの普通列車で直江津に到着。

 昭和53年から活躍した、写真の115系も来年でなくなります。
 しかしこの駅は、昔の国鉄型ばかりが集い、
元あさまの189系や・・・、
 こんな交直流電車(クハ455)や
 珍しい形式(クハ412)の電車まで、全てが湘南顔でした。

 この駅には国鉄型しかいません!!いまどき珍しいですね。
 直江津で乗り換えた列車は糸魚川で特急を退避。10分の休憩です。

 ホームに降りてみると、隅にはこんな古いラッセルが・・・
 車内でも、ホームでも、明日から橋上駅に代わると宣伝していましたが、いよいよ新幹線用の新駅が開業するのですね。

 バリアフリーのエレベーターも明日から使用開始です。
 親不知の荒れた海をながめながら昼食をとり、列車は富山に到着しました。

 高速バス乗車のため駅前のバスターミナルに行くと、都営バスに近い色の路線バスがたくさんいました。
 富山からは大阪行きの高速バスに乗車。前回は新型のセレガでしたが、この日は珍しい富士重の最終型でした。バスは途中2回の休憩の後、途中の「京都深草」で下車して京阪と近鉄を乗り継いで奈良へ。

 奈良への訪問を決めたのは出発の前日だったのですが、紅葉シーズン真っ只中とあり、奈良市内の宿はほぼ満室。残っていたのは1泊朝食無しで2万円以上の部屋ばかり・・・。
 どうなることかと思いましたが、深夜にキャンセルの部屋が出て、1泊6000円のところが取れました。
 こんな金額のホテルでも、いつも貧乏旅行の私としては、今年最高額!!の部屋です。
 土曜日の午後から晴れていましたが、ツアー当日も絶好の天気です。

 JR奈良駅前発8:30。お決まりの旧駅舎前で撮影後、参加者の皆さんで乗り込みました。
 ツアーの最初は興福寺です。

 ここは・・・なつかしいですね、以前奈良市内で走っていたときにはこの位置に停められていました。少し逆光ですが、奈良らしい景色です。
 参加者のみなさんで努力。
 鹿せんべいをあげて鹿に来てもらいました。
 後方の白い建物は、興福寺の国宝館。千手観音や阿修羅が拝観できます。停車時間が40分ほどあったので、撮影は途中で抜けて阿修羅像を拝観してきました。
 時間が早かったので客の姿はまばら。一人でじっくりと対面することができました。

 
 ツアー参加者は徒歩で猿沢の池に下ります。
お天気も良く、ポカポカ陽気で紅葉もきれいです。本当に良い日にツアーを催行してくれた皆さんに感謝です。

 ・・・さて、我々が池に到着すると、バスは回送でやってきました。
紅葉がたいへんきれいですね。後方は興福寺の南円堂です。
 バスは猿沢の池のほとりを走ります。
 先ほどとは違い、今度は順光で五重塔を入れることが出来ました。なかなか考えられたコースですね。
 猿沢の池には鴨やカメも多く、
 人出も多かったのですが、紅葉を入れてきれいに撮影することができました。
 続いては東大寺の大仏殿です。お天気が良すぎてこちらも逆光ですが、走行シーンを撮ることができました。
 もう紅葉も後半、落葉もきれいですね。
 続いてバスは平城京大極殿です。
 撮影用にこの道路を1往復してくれました。
 定期観光では朱雀門前での写真が撮れましたが、今回はその奥での撮影です。
 続いてバスは唐招提寺に移動。
 こちらも紅葉が見事です。
 このツアーはここで昼食。紅葉の中でお弁当を広げてのんびりといただきました。
 唐招提寺での撮影後は斑鳩の里に移動します。
 まずは、法起寺です。
 
 斑鳩の里というと、法隆寺や中宮寺を思い浮かべますが、他にも美しい塔を持つお寺があるのですね。
 こちらは法輪寺。樹木の背が高いものの、順光で撮影できました。
 こちらは観光客も少なく、ゆっくりと見学できそうです。次回はぜひ拝観したいと思いました。
 次は法隆寺前の紅葉です。12月とあって、太陽の角度が低く、日陰が多くて少し苦労しました。
 続いてボンネットバスは法隆寺バスターミナルで休憩。ここは法隆寺と奈良市内を往復する路線バスの発着ターミナルとなっていて、観光客の姿が絶えません。
 さらに奈良交通ではJR奈良駅と法隆寺を往復する小型バスも走らせており、公共交通機関利用の観光客にもたいへん使いやすい路線編成となっています。

 ・・・などと感心しながら休んでいると、奈良交通最古参の昭和63年式セレガがやってきました。
 さらに、待つこと20分。こんどは旧塗装車が入ってきました。
 じつは、本日最後の目的はこの旧塗装車とボンネットの並びを撮影することでした。
 それにしても、通常運行されているバスまで計算に入れるとは・・・。
 たいへん緻密なルート選びでしたね。

 幹事さんに拍手、拍手です。
 通常はグループなどでの貸切運行は行っていない奈良交通のボンネットバスなので、会社にお願いしてもバスツアーを実現することは無理だそうです。

 普通に乗車できる定期観光バスの次回運行は3月ですが、その後の予定は白紙となっており、このままずっと車庫で休むことになってしまう可能性大のようです。

 3月の定期観光には、みなさまぜひお出かけください。
 撮影後、JR法隆寺駅から大阪駅に移動、貧乏旅行のため、サンダーバードと北越の乗継です。
 帰りは国鉄色の485系にびっくり。いまどき蛍光灯の方向幕も珍しいですね。塗装も大きくはげているので、北陸新幹線の開業と同時に廃車となるのでしょうね。

 一泊二日で紅葉とボンネットバスを楽しんだ旅行でした。

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