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ボンネットバスのアングル 1
〜自分だけの密かな楽しみ〜

 ボンネットバスの特徴はその独特なフロントスタイルにあることは確かです。しかし、後部の『独立三枚窓』も独特な雰囲気があります。この『後部独立三枚窓』はリアエンジンバスには少なく、車体後部に非常口のあるボンネットバス独特なものと言っても過言ではありません。(COEバスもそうですね)

 ボンネットバスの撮影をしているとたいていの人は前から撮ったら終わりにするか、もしくは後姿を狙ったとしても全部が写る位置で1,2枚といったところでしょうか。

 じつは私には私にしかないもうひとつの楽しみがあり、それがこれからご紹介するアングルなのです。(でも、こんな密かな楽しみをネットでご紹介して、みんなに真似されたらどうしようかな!?)



 ボンネットバスを望遠レンズで追いかけているとフロントは上のような感じで撮影できます。そしてバスが走り去った後をそのままレンズで追いかけてゆくと、撮影者の位置が絶妙な場合に限り、下の写真のようにドライバーさんの後姿が『後部三枚窓』からのぞけるのです。

 これが撮影できるのは、撮影者の立ち位置が絶妙で、かつ200mm以上の望遠レンズを装着している時に限られます。つまり、とても限られた条件が整わなければこの現象は見られないのです。



 で、さらに偶然の奇跡を狙うと下のような写真が撮れます。前からの写真をご覧いただくとわかるように、撮影時の立ち位置は上の写真とは(道路の)逆側です。

 こちらの側では一般には角度がとれないのでドライバーさんの姿を後部窓から捉えるのは不可能です。

 ところが、偶然の偶然が重なると、下の写真のように後部の曲面ガラスがレンズの役目をして屈折した像でドライバーさんの後姿を捉えることができるのです。すごいですね。



 これらの作品は岩手県北バスの松川温泉線の例ですが、当然他のボンネットバスでもこの撮影方法は可能です。冬の松川温泉線は背景が雪で真っ白で、説明写真として利用しやすかったためご紹介しました。

 ところが、この松川温泉線には大きな欠点があり、この撮影方法を試そうという方にはあまりお勧めできません。というのも冬の松川温泉は秘湯ブームで大勢のお客さんが押し寄せるのです。

 バスは満席どころか続行便が出る有様で、沖縄をはじめとして各地で会社更生法の適用を受けるバス会社が続出する中、一人のバスファンとして満員は嬉しいことなのですが、いままでご紹介した方法を実践しようとしても下のような有様なのです。くれぐれもご注意を。


 
皆様、素敵な写真が撮れたら、私にも見せてくださいね。

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