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四川省のボンネットバスと広元 栄山監獄鉄道の蒸機 

 中国のバスは提携の関係からヨーロッパの影響を強く受けています。そのため、日本には存在しないようなタイプのボンネットバスがみられます。また、最近は新型のボンネットバスが登場してきました。
 栄山の蒸気機関車はC2型と呼ばれるナロータイプのもので、もともとは刑務所の炭鉱に付属する施設として運行されていました。しかし、2012年に刑務所が移転し、2013年からは観光用として外国人にも開放されました。
 ここでは、ボンネットバスと消えゆく蒸気機関車をご紹介します。
 宜賓の幼稚園の送迎バスです。新型のようで、この手のボンネットバスが近年急速に数を増やしています。
 後方に非常口があるのは珍しいですね。
 正真正銘のボンネットバスです。
 これは普通のバスに見えますが、元ガスバス(風船バス)です。屋根の上に大きな風船を乗せて走っていました。
 残念ながら数年前に全車普通の仕様に改造されたそうです。
 路線バスに乗っていたら、もう一台短尺のボンネットを発見!
 ところ変わって、こちらは資中のバスターミナルです。昔の建物が゛そのまま残っていて雰囲気があります。
 割り込み防止用に柵が設置されていて、窓口は強盗防止用に鉄格子になっています。
 切符売り場から地下に降りると待合室になっていました。
 古そうな廊下があったので進むと・・・
 反対側も同じ構造の乗り場になっていましたが、こちらは乗り場が鉄格子で仕切られていました。本当に昔ながらのスタイルです。
 こちらは広元・栄山の蒸気機関車です。もともとは刑務所と鉱山のための鉄道でしたが、2013年から観光用に開放されました。
 この鉄道の特徴は、トロッコのような無蓋車があったことです。
 360度の眺望は「トロッコ列車」を超えていました。もともとは刑務所の看守用に連結されていましたが、刑務所の移転に伴って、大型荷物を持った人の専用車的な存在に。
 この鉄道は二駅で終点です。

 折り返し列車がやってきました。
 奥は元刑務所の鉱山です。かすんでいますが、山の上まで建物が続いています。
 現在は刑務所が移転し、列車は民営化された炭鉱の石炭輸送と、地元民の足として走っています。
 並行道路からは俯瞰が可能なので、
 タクシーで追いかければ簡単に撮影できます。
 さらに追いかけての撮影です。
 この橋を渡ると始発駅に到着です。
 次の日のお客さんは冷蔵庫を持ち込みました。

 並行道路はあるものの、炭鉱住宅に行くには細いつり橋を渡らなければならず、重量物の運搬には不向きなのです。

 でも、中国の電気屋さんは冷蔵庫を買っても配達はしてくれないのでしょうか?
 終点に着くと、最後部のカブースからもお客さんが降りてきました。 
 終点駅にある円形の建物は監視所です。屋根の上にはサーチライトがあり360度回転できる構造になっていました。

 今は刑務所が移転しましたので、ただの遺構になっています。
 復路はまたまたタクシーで追いかけて、撮影しました。

 というのも、この鉄道にはターンテーブルが無いため、往路はテンダーファーストで絵にならないのです。
 復路は普通の形で絵になります。
 始発の栄山駅には「毛主席語録」が残っていました。
 機関車は始発駅で整備を受けます。
 これは栄山駅に放置されている標準軌の蒸気機関車です。

 この他にもう一両、標準軌の同型が車庫に保存されており、お金を払えば動かしてもらえます。いつか挑戦したいものです。
 後方の建物は石炭のホッパーです。
 以前は選炭したものをここで標準軌の貨車に乗せ変えて国鉄駅まで運んでいました。
 規模が大きくて圧倒される建物ですね。
 このコンベアは右手の建物から続いています。蒸気機関車で運ばれた石炭は左手の建物に運ばれて、それから右側に上げられるのです。
 始発、栄山駅の売店です。
 映画のセットのように汚れていますが、ヤラセではなく、本物です。
 沿線はのどかな山郷の雰囲気で・・・、
 川では・・・
 洗濯をする人もいます。
 これは帰りに撮影した北京空港の職員バスです。
 ボンネットなのか、セミボンネットなのか、判断に迷うところです。
 次の訪問時、SLの代わりに走る予定の電気機関車を撮影できました。
 そう、この鉄道は電化計画があるのですが、資金不足で実現していないのです。

 屋根にパンタグラフが無いので、ディーゼル機関車ではないかという説もありましたが、確認したところ、確かに電気機関車でした。
 ふたたび山の上の道路から撮影です。

ややっ、望遠レンズを覗くと、遠くの川を渡る人の姿が・・・。

 途中までは橋があるのですが、その先は置き石のようです。おんぶして渡っていますね。
 朝の列車がやってきました。今回は貨車も付いた混合列車。おまけにプッシュプルです。
 プッシュプルの混合列車なんて、全世界的にも珍しいですね。世界中でここだけかも・・・。
 列車はスピードが遅いので、追いかけて何回も撮影できます。
 結局そのまま終点駅まで走りました。

 1台はすぐに折り返し、もう一台は午後2時前まで炭鉱の仕事をするといいます。
 次の訪問時・・・
 この日も長大編成の混合列車ですが、単機での牽引でした。
 しかし、その分さらにスピードが遅く・・・
 タクシーも余裕で追いついて、じっくりと撮影できます。
 ここは中間駅の橋です。
 ここで入れ替えをして石炭を栄山に運びます。
 午後は貨車がありませんでした。
 そういえば、今回は客車の編成も1両短くなりました。刑務所の職員や受刑者の利用がなくなったためですね。
 上の写真も、この写真も定番の並行道路からの撮影です。
 沿線にはつり橋も多く、さまざまなアングルで狙えます。
 折り返し便は客車だけで終点駅を出発しましたが、
 中間駅で貨車を連結し、
 石炭満載の混合列車で栄山を目指します。
 四川省は温暖で、年中気温が高いため、なかなか煙が出ないので、
 ここまで煙が出ることは珍しいです。
 列車は最後の橋を渡り、
 始発駅の栄山に到着です。
 貨車の入れ替えが終わると、機関車の清掃。自らの蒸気をかけてきれいにします。私の撮影もここで終了。広元のホテルに戻ります。
 私の常宿は広元春秋国際大酒店。ホテル前の道路が栄山まで続いており、路線バスに乗っても3元で行けるのです。

 これはホテル前を走っている観光用路線バスです。香港並みに良いバスですね。
 後ろには広遊(広元旅行)観光巴士(バス)と書いてあります。

巴士は香港語ですが、最近は全土で通用するようになりました。
 

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