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四川省 広元 栄山監獄鉄道の蒸機U 

 全日空の直行便で成田から四川省成都まで直行。広元はそこから高速バスで3時間半、そこから路線バスで40分ほどで栄山の街に到着。小さいながらも活気にあふれる栄山の街を抜けると踏切があって栄山の駅に至ります。

 刑務所は移転したものの、炭鉱の運営には大きくかかわっており、撮影には広元旅行局の許可が必要です。許可は中国の旅行社が申請することになっており、帯同ガイド名も記載しなければなりません。

 (もう刑務所が移転したから許可が無くても捕まらないかと思ったのですが、2014年にも無許可で撮影して捕まった人がいますので、必ず手続きを行ったほうが良さそうです。)

 そのように厳しい条件が付くが故に、写欲がそそられるというのもまた事実で、四季折々の風情が楽しめるこの鉄道にハマってしまいました。

 下の写真は時系列がバラバラですので、予めご了承ください。
2013年秋から半年以上の運休が続きましたが、GW期間中のこの日は、ようやく火入れを迎えました。
 まずは薪で火をおこします。その後石炭を投入して火床を作るのです。

 そんな作業を見るのは2回目でしたが、蒸気があがるまで数時間・・・気長に待ちました。
 その後、ガイドさんを通じて列車をチャーターし、撮影開始です。
 ここでは菜種の刈り入れを行っていました。この後、種を取って食用油にするのです。油での調理が基本の中華料理には不可欠のものですね。
 列車はチャーターなので、片道で何回も撮影できます。
下の畑で撮影した後は、車で移動して山から俯瞰です。
 その後はつり橋・・・。
 復路は菜種の脱穀をやっているところにお邪魔したり、
 麦の刈り入れのところにも・・・。
 さらにチャーター列車を待たせたまま、車に乗り換えて俯瞰ポイントへ。
 最後はお決まりの鉄橋です。
 こうしてチャーター運転が終わりました。

 しかし、通常の撮影では片道ワンカットしか撮れないものが、10カットくらい稼げましたので、対費用効果は絶大です。

 チャーターはほぼ毎日受け付けてもらえますので、ここを訪問する際はトウさんなど、現地スタッフと太いパイプを持つ日本語ガイドを帯同すべきだと痛感しました。
SLがここを走るのはフラットカーや無蓋車が必要なときだけです。
 なかなか貴重なシーンに出会いました。
 こんどは別編成です。
 PM2.5で視界が悪いですが、混合列車を組成しました。
 この列車は火入れ後の初運転の際のもので、単機の予定だったところを交渉して、(有料で)カブースを付けてもらいました。
 終点に到着すると、そのまま入れ換えを始めました。
 しかし、入れ換えが終わると、復路もカブースだけ牽いて走りました。
 ちょうど、菜種の刈り入れの時期で、横の畑には収穫前の麦畑が広がっていました。
 時が変わって、今度は麦の時期です。こちらも小額で定期列車に客車を付けてもらいましたが、そのぶん煙も出て絵になります。
これは駅での編成組み換えの図。
 カブースを手で押して編成を組成します。
 この日は雨上がりのせいか、煙がよく出ていました。
 むむっ、今日は更新された「観光用客車」が走るようです。
 列車は緑色の観光客車を組み込んだ混合列車として、発車していきました。
 その返しは貨車無しで戻ってきました。
 この日は地元の皆さんがお客さんだったようです。
 これはさきほどのチャーターで、編成は混合列車。
 季節は春なのに、畑は秋のようです。ちょうど、菜種と麦が刈り入れの時期を迎えていました。
 終点で客車・貨車・機関車が並びます。
 復路は煙も大サービス。チャーターならではですね。
 さらに牛との出会いも撮れました。
 ところ変わって、ここは成都空港の国際線新ラウンジです。

 訪問はいつもANAの成田〜成都直行便。

 旧ラウンジは飲み物とお菓子しかありませんでしたが、今年のGWに新ラウンジがオープン。
 朝から様々な料理が食べられるようになり、たいへん便利になりました。
 全日空のフライトは9:05発なので、それまでゆっくりくつろぎます。
 こんどは別の訪問時、ANA947便は22:00頃に成都空港に着くので、そこから迎えのタクシーでその夜のうちに広元を目指します。

 これは高速道路で出会ったカーキャリアー。1階は1列ですが、2階は2列で20台以上の車を運んでいます。日本とは規模が違いますね。
 次の朝は晴れました。庫内のC2も輝いています。
 側線では客車の改造です。車内の椅子を取っ払い、木製のベンチシートにするのです。
 標準軌の車庫にはSY1434が休んでいます。
 この日は3両のカマに火が入っていました。
 こちらは完成した黄色客車の車内です。なかなか良い感じに仕上がりましたね。
 C2は朝の出発前にここで整備を行います。
 これは・・・集中豪雨が降りそうなほどの煙!?
 朝のプッシュプルは中間駅で半分切り離されます。
その入れ換えの様子。
 終点駅に到着。
 終点駅のつり橋・・・。
 雨の日は煙が良くのぼりますね。
 沿線の住居・・・。
 朝のプッシュプルを望遠で。
 雨の通学風景。
 この日は沿線の農家にお邪魔してみました。
これは豚の餌となるトウモロコシを干しているところです。
 お隣でも同様にとうきびが干してありました。
 栄山のホッパーは標準軌の上に石が敷かれ、トラックが行き交っています。
 右奥には廃車となったSY1305が寂しそう。
 この日も雨で、ご覧のような手ぶれ。
 蒸気は上がるのですが、人出も少なく寂しい限り。
 やはり撮るなら気候の良い日のほうがいいですね。
 しかし、雨だと
 ご覧のように、蒸気だけは良く見えます。
 上のポイントで俯瞰の後は、車で先回りして畑にお邪魔し、撮影。
 この日も登校風景から・・・。
 その後、稲刈りの様子を撮ろうと、民家にお邪魔したところ、赤ちゃんが生まれたばかりとのことで、写真を撮ってあげました。
 
 撮った写真は次回にお土産として持参します。
 これはこちらのお宅から撮ったもの。

 刈り入れの終わった田んぼを朝のプッシュプルが行きます。
 相変わらず天気が悪く、景色が栄えませんが、
 蒸気は良くのぼります。
そんな失敗を繰り返すうち、ようやく稲刈りのシーンに出会うことができました。
 しかし、稲刈りが終わったところではこのようにPM2.5のもとが増殖され・・・
 ご覧のとおり、私の撮影を邪魔します。
 この日の午後は単機回送に客車を付けてもらっての撮影。ガイドさんに感謝、感謝です。
 別の日・・・

 たまには川で撮ろうかと道路から川まで降りると、ガチョウが山から下りてきました。
 SLは川の反対側・・・

 刈り取りの終わった田んぼを進みます。
 たまに、花を入れてみましたが、雨で視界が悪い上に煙が出てないのでどこに列車がいるのかわかりにくいですね。
 これは石炭下ろしの風景。
 天気が悪い朝はご覧のような光景も。
 朝のプッシュプルを狙ったのですが、列車が小さすぎますね。
 こちらは中間駅の下で稲刈りをしています。プッシュプルなので、編成の両側から煙が上がります。ちょっとわかりにくいですね。
 稲は刈り取るとすぐに籾を分離します。
 最終日は橋の奥から狙ってみました。
 稲刈りとつり橋の向こうを行くSLです。ちと、人間が小さかったですね。
 午前中2本目の列車は煙が上がらず撃沈(失敗)でした。

 この鉄道は2014年11月から運休になっています。再運行の見通しは立っていません。一日も早い運行再開を願うばかりです・・・。

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