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丹後海陸交通ボンネットバス

 元丼池号・・・丹後海陸交通のボンネットバスはその昔「丹後王国浪漫す号」として定期運行していましたが、運行日が火曜から木曜までに限られ、かつ夏休み期間中は運休というバスファン泣かせのダイヤでした。そのため、私はいままで撮影に成功したことがなく、車庫での写真のみでした。
 とてもうれしいことに、今回のコースは日曜・祝日の設定で、かつ最少催行人員は1名です。これは最悪の場合一人で乗りにいっても走ってもらえるということです。しかも、このコースは至るところで専門の方が担当していろいろ説明してくださったり、体験のできる見学先もあります。
 これは・・・出かける価値大ですね。
・・・というわけで、このバスのコースをご紹介します。


 旅の始まりは・・・、なぜか泊駅から。

 本来なら長岡から往路は北陸線経由で、復路は遅くなるため乗り継ぎができず、仕方なしに東海道新幹線経由というのが一般的な行動パターンだったのですが、何とか節約する方法はないかと考え、良い方法を思いつきました。
JR西日本のパーク&ライドというシステムを利用して車で糸魚川まで行き、そこから北陸線経由で往復すれば、関西での行動時間が長く取れるのです。
 今回の撮影終了時刻は天橋立駅16:30です。そこから小浜線と北陸線を乗り継げば、きりぎり最終列車で糸魚川まではたどり着けるのです。

 しかし、ここでまた問題が・・・。糸魚川駅の駐車場がいっぱいとのことで、空きのあった泊駅を鉄道の始発駅としたのです。
 乗車した普通列車は古い急行用の電車でした。新潟地区でも昭和53年に新製された電車がいよいよ置き換えになると新聞で発表になりましたが、こちらはどうなのでしょう?
 1時間ほどの乗車で富山駅に到着。ここでトイレを利用するため改札の外に出たらカメラの放列が・・・。
 どうも、鉄なんとかというキャラクターを描いた電車が入るようだったのです。
 ほどなく派手なラッピング電車がやってきました。あまり興味もないので、撮影位置も適当です・・・
 人が写りこんでもお構い無しです。
 そういえば、今回同行予定のSさんはこのキャラクターのCDを持っていたような気がします。
 ずこく人気があるんですね。
 富山からはしらさぎに乗車、普段はサンダーバードばかりですので、しらさぎに乗ることはほとんどありません。
 乗り込む前に大好きな「富山味づくし」を購入しました。
 むむっ、今は北陸本線開通100周年記念バージョンの包み紙のようです。記念弁当って書いてありました。
 この駅弁の良いところは、富山の名物を一気に全て味わえるところ。
 ます寿司、ほたるいか、白えび、ますの味噌焼きなどのほか、ますの寿司を作る過程であまったと思われるパーツを利用したますひれの甘露煮や氷頭なますなど、おおよそ駅弁とは無縁のような高級料理が少しずつ味わえるのです。
 お品書きを見ながら一品一品食べるのが北陸線乗車時の楽しみになっています。 
 翌朝、北近畿タンゴ鉄道に乗車して天橋立駅で下車です。
 朝9時、小雨の中をボンネットバスに乗車して駅から出発しました。
 午前のコースは「ボンネットバスでめぐる、丹後ちりめんのまち、与謝野」です。
 最初の見学先は旧加悦町役場。バスは乗客を降ろすと先の見学先である旧加悦駅舎付近まで回送です。
 旧町役場の内部は町長室や金庫室など、よく保存されていました。
 字が逆に書いてあるなんて、かなり歴史がありますね。
 カシャカシャと機を織る音がしていて、とても風情があります。ホント、昭和にタイムスリップしたようでした。
 ボンネットバスの走る吹屋に似た景色ですね。
 ツアーはここで旧尾藤家住宅の見学です。とても大きくて立派な建物でした。和風建築だけでなく、洋風建築の部分があったり、ガラスや欄間にも数々の工夫があり、とても凝ったつくりです。一見の価値ありでした。
 ほかにも、このようなノスタルジックな建物を見ながら、交差点を曲がると正面にボンネットバスが見えました。
 歩く距離もほど良く、ガイドさんがところどころ説明してくださるので退屈することもありません。
 ボンネットバスの待っていた先には旧加悦鉄道の加悦駅舎が鉄道資料館としてオープンしていました。以前は別のところにあったそうなのですが、移築したそうです。中には鉄道関係のお宝が多数展示してありました。
 ここでは雰囲気のある駅舎とボンネットバスの写真を撮影です。
 その後、バスは最後の訪問先である「丹後ちりめん歴史館」へ。
 ここでも織機が動いていました。お土産も数多く販売されており、女性には喜ばれそうです。
 しかし、今日のお客さんは写真を撮る人ばかりのため、ここだけは早々に撤退。皆さんバスモードです。
 みんなでバスが出発するところを撮りました。午前中のコースはこれで終了。12時に天橋立駅前に戻って解散となりました。
 引き続き午後は伊根の舟屋を巡るツアーです。
 今度は海岸線を走るので、車で先回りしてみました。
 午前中は小雨がぱらついていたのですが、午後は薄日がさすくらいに回復してきました。
 まずは遊覧船で海から眺めます。
 この日の観光船は大繁盛!大型観光バスが次から次へとやってきて、普通車の駐車場にも回しましたが、それでもバスが入りきりません。
 結局ボンネットは別の駐車場に移動することに。
 そちらに移動しようとしたところ、観光バスのお客さんに大好評を博し、出るに出られません。 
 来る人、来る人、みんなボンネットバスに注目し、写真を撮って行きます。

 丹海さん!これは上手に使えばお客さんが「ぞくぞく乗る!?」かもしれませんよ。
 さて、今度は舟屋とともに撮れる場所はないかと探し、この場所にたどり着きました。
 ちょうど、道が回りこんで、海側から町並みを入れて撮れます。
 なかにはこんな古い舟屋も。
 暑い夏ですが、こちらの皆さんはこんなふうに海とともにのんびり暮らしていらっしゃるようです。
 ここでは、ミャンマーのインレー湖周辺と同じような幸せを見たような気がしました。
 ほどなくバスがやってきました。広角でないと苦しいですが、舟屋が見える撮影場所は限られます。
 バスはほどなく停車して、駐車場に入りました。
 こちらは、特に古い江戸時代の舟屋です。
 午前中の尾藤家住宅もそうでしたが、こちらも専門のガイドさんが詳しく説明してくださいます。
 そして、最後の立ち寄り個所が「おちゃやのかか」。
 ここではストラップ作りの体験があります。時間もたっぷりとってあり、ゆっくりと体験が出来るようです。ここでも専門のガイドさんがくわしく説明してくださるようなので、ツアー代金以上の、中身の濃いツアーであることがわかりました。
 きらきらと輝く海を見ながら、バスはのんびりとたたずみます。
 時折出入りする小舟を見ながら、ゆっくりすることができました。
 そうそう、気がつけば午前中の雨がうそのようによく晴れて暑くなってきました。
 最後の体験が終わると、バスはバイパスで天橋立駅へ直行です。 
 かなりのんびり出来たのですが、それでも結局20分程度は早く駅に戻ってきました。
 午後もたいへん充実したコースで、また乗車してみたいという気持ちでいっぱいでした。
 帰りもタンゴ鉄道に乗車し、西舞鶴駅に戻りました。
その後、小浜線経由で敦賀に行きましたが、同駅ではサンダーバードと私の乗る列車が同時に駅に入りました。 
 「本当は乗り継ぎ時間がもう少しあったはずだけど?」と考えながら気がついてみると、どうもダイヤが乱れていて私の乗るべき列車の直前に1本前の列車が入ったようでした。
 さらにその列車に乗っていたところ、北陸トンネルを抜けたところで「ガラガラガラ・ゴトゴトゴト」と、大きな異音がして急停車。説明では、小動物とぶつかったとのことでしたが、跳ね飛ばしたのではなく車体の下に入ってしまったのですね。少し、かわいそうでした。
 その場に20分ほど停車した上に、その後もずっと徐行してさらに遅れが拡がりました。こうなると心配事は、最終の泊行きに間に合うかどうかです。間に合わずに、富山から先の列車がなくなれば、翌朝の仕事に間に合いません。
 車掌さんに聞くと、最終の普通列車に連絡を取るとのことでひと安心。いろいろあった復路の旅もなんとか無事に終えることができました。

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