TOP > MENU > ジェイバス夏祭り > 宇都宮工場サマーフェスティバル2015  

ジェイ・バス宇都宮工場
サマーフェスティバル2015

2015.7.31.

 今回初めて宇都宮工場のジェイ・バスサマーフェスティバルを訪問しました。例によって金曜日夜開催のため仕事の都合で少し遅くなったものの、車で宇都宮に直行!
 小松工場の例から、会場ではビールをいただくことになると推測し、車は駅横のビジネスホテルに置いて、会場には徒歩で向かいました。電車でも宇都宮線岡本駅から徒歩15分ほどですので、歩ける距離にあります。

 
 「こんどぜひ、うちの工場にも来て下さい。」
・・・宇都宮工場のO工場長さん(当時の役職)がそう言ってくださったのは、2014年のジェイ・バス小松工場夏祭りの会場でのことでした・・・。

 そもそも、全ての発端は5年ほど前に遡ります・・・。

 このボンネットバスホームページをご覧いただいた朝日新聞の記者さんから取材の申し込みがあり、朝日新聞の全国版にボンネットバスと私のことが紹介されました。
 で、それをご覧いただいたジェイ・バス小松工場の方からボンネットバスについてのお問い合わせをいただいたのがきっかけで小松工場夏祭りを訪問し、そこで宇都宮工場のO工場長さんとお知り合いになった次第です。
 岡本駅前から歩くと、弓なりの細い自転車道がありました。
 どう見ても廃線跡のようです。聞けば、この工場はもともと汽車会社(汽車製造株式会社)だったそうで、その当時は引込み線が有ったのだそうです。
 汽車会社はその後川崎重工と合併し、川崎が使うようになって、現在はジェイバスの工場となっているのだそうです。


 ここ、宇都宮工場ではいすゞと日野の路線バスを製作しています。
 正門まで行くと、黄色いバスが見えます??
 と、思ったらライトが丸目で変です。
 あれま、タイヤがなくて、国道沿いでたまに見かける「バスラーメン」のように家庭用のサッシがはめてあります。

 ・・・これは面白い!!正面だけバスのプレス型を利用した守衛室ですね。

 なかなか斬新なアイディアで素晴らしいです。一般のお店用にこのパーツだけ一般向けに販売したら売れそうな気がします。前面窓も引き違いサッシ窓になっていますから、高速道路SAのソフトクリーム販売店などに需要がありそうですね。


 実は、方向幕の行灯も夜になると光るんですよ。
 本日のお客様は・・・
 偶然にもボンネットバスつながりの江若交通様・・・。

 工場の奥には同社向けの完成車が出荷を待っていました。
 受付で(小松工場と同じスタイルの)くじつきパンフレットとうちわをいただいて会場内へ。

 イベントはまだ始まっておらず、お客さんもこれからですね。
 さて、いよいよ開幕です。

 宇都宮工場長さんなどのご挨拶に続いてショーが始まりました。
 次から次へとキャラクターショーが続きます。
 来訪者には地元の親子連れが多く、企業主催のイベントでありながらお堅い内容ではないため、子ども達にとても人気があるようです。

 このイベントは地元の皆様の心をがっちりつかんでいます。
 そう言えば、チェックインした岡本駅前のビジネスホテルのフロントでもおばさんが、「うちの子もこのイベントに行く」と言っていました。
 小松工場の芝生席とはまた違った雰囲気で、椅子席やベンチ席が多く並んでいます。
 うーむ、さすがに宇都宮!ビールと一緒にぎょうざが出てきました!!

 しかもこれがおいしいんです。おみやげに持って帰りたいくらいでした。(笑)
 餃子の街 宇都宮を再認識です。
 さらに特別メニューも・・・。

 前年と先週、小松工場でお声掛けいただいた、O工場長様とも再会を果たし、バス談義に花が咲きます。

 その昔、いすゞにお勤めだった頃、ボンネットバスにも利用されたトラックシャシTSD40の思い出など、貴重なお話をうかがわせていただきました。
 ・・・こちらの鮎は総務部のFさんが趣味で釣ってこられたものだとか・・・。

 鮎独特の風味が強く、とても、とてもおいしかったです。

 F様、たいへんごちそうさまでした。
 さて、今回は尺が足りなくなると困るので、レポート作成のため暗くなる前に会場内を撮って回ります。
 会場の奥ではダイハツの新車や・・・
 いすゞのトラックコーナーなどがありましたが、
 私としては、このバスデザインのティッシュが気になりました。
 いよいよ一番奥の立入禁止ロープの手前からバスを見学。

 納車前なのでモザイク付きで、はっきりとご覧いただけませんが・・・、

 おっ、右端のバスは地方都市やミャンマーでも中古車を良く見かける会社さんですね!

 他にも全国各地のバスや空港専用のバスまで完成していました。
 これは・・・

 さきほど正門に名前が掲げてあった元ボンネットバスユーザーさんです。

 興味深いのは、車体に既に取り付けられた白い広告板。納入後に各バス会社で取り付けられるのかと思ったら、こちらは枠も板も最初から取り付けられています。
 これなら簡単に広告を出すことができて、バス会社さんも容易に広告主を探すことができますね。

 ジェイ・バスさんはこのように細かい注文にもひとつひとつ応じて生産していらっしゃいます。すばらしいです。
 さて、こちらが本日の展示ボンネットバス。イベントに華を添えます。
 佐原やとちぎのイベントに登場する、個人様所有の元国鉄色TSD40です。
 反対側には子ども用のふわふわコーナー・・・。

 ここの照明はバス一台分の大きさごとに区切られていて、側面の階段を上れば上から見下ろすこともできます。

 そう、来訪ユーザー向けの検収棟(納車チェック棟)なのですね。
 ステージではイベントが続き・・・
 来訪者を楽しませます。
 一方、ボンネットバスは子ども達に大人気。
 バスは動きませんが、大勢の子ども達が入れ替わり立ち替わり、それぞれ思い思いに楽しんでいました。

 来年は試乗会を実施しても良さそうですね。
 むむっ、こんどはステージに見たことのあるような衣装の人が・・・
 会場内は立ち見がたくさん出るほどの盛り上がりで、
 このイベントは、すっかり地元の皆さんに浸透しているんだなと再認識。
 さきほどのキャリーぱみゅぱみゅのそっくりさんに続いて、ゴルゴ13が登場し・・・
 この野球選手の背番号は51・・・
 イチローですね。
 この日も暑くてビールをたくさんいただいてしまいましたが、そんな中でもカメラは片時も放さず、このコーナーに必要な枚数だけは確保するように努力しました。


 ・・・よく冷えたビールと鮎、ぎょうざがとてもおいしかったです。
 総務部のみなさま、たいへんありがとうございました。
 時間はあっという間に過ぎ、最後はお楽しみの大抽選会。

 さまざまな賞品が登場しましたが、当選した皆さんはとても嬉しそうでした。
 先週の小松工場に続き、この日もジェイ・バス宇都宮工場にお勤めの皆様からいろいろなお話をうかがうことができました。

 設計部門にお勤めの方は毎日のように帰宅が深夜12時、1時で、ときには仕事をしているうちに明るくなってしまったこともあるとか。製作しているものが直接お金を稼ぐ「商用車」であり、かつ納期が決まっているので、たいへんなお仕事なのですね。

 また、納車の際・・・以前は小さな取り付けミスなどのクレームもあったそうですが、最近はそういったミスが全くなくなった分、ユーザーさんの目も年々厳しくなり、工事の際の切り粉(きりこ:ドリルなどの削りかすのこと)1つが残っていただけでクレームが来るとか・・・。厳しいですね。(笑)
   「路線バスあるある」(ミニ知識)としては、長崎バスの車内注意事項のプレートには持込禁止品のひとつとして11番目に「死体」と書かれていることをうかがいました。
 中ドア上にある注意事項のプレートは、バス会社さんが製作して持ち込むそうなのですが、持込禁止品に「死体」と書かれているのは長崎バスだけだそうなのです。
 そもそも「死体」を持って路線バスに乗る人なんて、いるんでしょうか?(笑)
 こちらの会社はサッカーなどのクラブ活動も充実しており、クラブチームの写真なども掲げてありました。
 定年も65歳と、世の中の先を進んでいます。

 ボンネットバスのレストアを担当されたOBの方と会場内を歩いていると、あちこちから明るく声をかけられました。小松工場同様、明るい社風でなかなか働きやすそうな職場だなと実感した次第です。

 いろいろと勉強になった一日でした。
 バスの世界は、業界の方と趣味人の距離が近いように思います。

 バス会社の方も身近に接してくださいますし、このようにバス製作メーカーの方とも親しくお話をさせていただくことができます。鉄道趣味の世界ではなかなかこんな風にはいきません。
 趣味人としては、たいへん幸せなことだと思います。

 お忙しい中、いろいろお世話いただきましたジェイ・バス宇都宮工場の皆様に心より御礼申し上げます。

 たいへんありがとうございました。

TOP > MENU > ジェイバス夏祭り > 宇都宮工場サマーフェスティバル2015

inserted by FC2 system